【児童書】『クジラがしんだら』江口絵理文 かわさきしゅんいち絵 藤原義弘監修

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クジラがしんだら

『クジラがしんだら』

著者
江口絵理 [著]/かわさきしゅんいち [イラスト]/藤原義弘 [監修]
出版社
童心社
ジャンル
自然科学/生物学
ISBN
9784494015993
発売日
2024/09/04
価格
1,980円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【児童書】『クジラがしんだら』江口絵理文 かわさきしゅんいち絵 藤原義弘監修

[レビュアー] 産経新聞社

深海に沈んだクジラの死骸を中心に形成される生態系「鯨骨生物群集」を描いた物語。

死んだクジラの肉を真っ先に食べるのはサメ。肉のにおいにつられてアナゴやカニ、ウニ、グソクムシも集まり、半年ほどで骨だけに。その骨を食べるホネクイハナムシが子孫を残すには、食べきれないほど太い骨を持つクジラが必要という。やがて骨も腐ると次は―。クジラが死ぬと食べ物の少ない深海の生き物たちのごちそうになり、長ければ100年にわたって生き物の命を支えるそうだ。監修者は海洋研究開発機構の上席研究員。(童心社・1980円)

産経新聞
2024年9月22日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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