『京都あやかしタウン』堤邦彦監修

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京都あやかしタウン

『京都あやかしタウン』

著者
堤 邦彦 [監修]
出版社
淡交社
ジャンル
文学/日本文学、評論、随筆、その他
ISBN
9784473045812
発売日
2024/03/08
価格
1,760円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

『京都あやかしタウン』堤邦彦監修

[レビュアー] 産経新聞社

京都には各所に怪異伝説が息づいている。江戸の怪談研究をライフワークとする国文学者が監修した、現代の妖怪ガイドブックともいえるユニークな一冊である。

妖怪たちは夜でも明るい現代にちゃっかり順応していた。彼らの居住地(伝承が残る地域)とともに、現代人に化けて暮らす姿をイラスト付きで紹介している。

例えば古典芸能でも有名な酒呑童子(しゅてんどうじ)は、京都市西京区の国道沿いにある「大江整骨院」の院長をしていた。彼は札付きのワルだった頃に酒で失敗したことがあるらしいが、詳細は「頼光鬼退治伝説」のルーツを歴史的にたどる解説ページで。(淡交社・1760円)

産経新聞
2024年6月23日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

産経新聞社

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