而今而後(ジコンジゴ)
批評のあとさき
内容紹介
《 毎日出版文化賞受賞のシリーズ、完結巻!》
而今而後(=いまから後、ずっと先も)の世界を見通し、芸術・社会の変革を予見する。
稀代の造形作家の思想の軌跡を辿り、その現在地を明らかにする、比類なき批評集。
【推薦】
「岡﨑乾二郎は稀有な存在である。彼にあっては、芸術制作と哲学的認識、自身の生活と社会運動が一つになっている。」
(柄谷行人)
**********
この世界の外、この時間の先で、世界は起こりつづける。
〈世界(そしてこのわたしもこの社会も)が終わっても、世界は終わらないことをわたしたちはもう知っている。いまの歴史、いや時間そのものが終わっても、その先に世界があること、すでにあったことを知っている。(……)わたしが終わっても、そのわたしを生成させた世界は終わらない。世界は世界を生成させる力を持ちつづける。たえず時間、空間つまり世界は生起している。この世界の外、この時間の先で、世界は起こりつづける〉(本書より)
データ取得日:2024/09/24
書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます