ウクライナ戦争や気候変動などによって、輸入飼料の価格が高騰した。食卓で飲む一杯の牛乳は世界とつながっている。
著者は、酪農の現場を15年歩いてきた北海道大大学院農学研究院の准教授。酪農を知れば世界が分かり、現場を歩けば見える世界が変わるという。副題は「酪農家になりたい君へ」だが、酪農家を志す人だけに向けて書いたのではない。「世界につながる糸口はどこにでもある」「わかることは、かわることのきっかけ」とつづる。
酪農現場で働いた経験がある漫画家、牛川いぬおさんの漫画も収録。酪農への理解を助ける。(農文協・1760円)
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2024年9月22日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです