ホラー作家「背筋」氏 王様のブランチ出演で話題に ドラマ化もされた内館牧子の「高齢者小説」第5弾が発売[文芸書ベストセラー]

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 9月18日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『口に関するアンケート』が獲得した。
 第2位は『穢れた聖地巡礼について』。第3位は『成瀬は天下を取りにいく』となった。

 1位と2位は先週に引き続きホラー作家「背筋」さんの作品。今週も5位にランクインしたデビュー作『近畿地方のある場所について』が「このホラーがすごい! 2024年版」で1位となった背筋さん。これまでは素顔を見せない覆面作家だったが、9月14日に放送されたTBS系バラエティ番組「王様のブランチ」にはじめて顔出しで出演し大きな話題となった。同番組で『穢れた聖地巡礼について』が再現ドラマ形式で紹介され、さらに注目がたかまった。

 4位以下で注目は9位に初登場の『迷惑な終活』内館牧子さんによる『終わった人』『すぐ死ぬんだから』『今度生まれたら』『老害の人』(いずれも講談社)に続く「高齢者小説」の第5弾。年金ぐらしの夫婦が主人公。妻は終活に熱心だが、夫はさっぱり興味がない。そんな夫があるきっかけから終活を思い立ち、自分の人生にケリをつけようと動き出す。周囲に呆れられながらも高校時代の純愛の相手に会おうと考えるも……。終活が思わぬ事態を巻き起こす。俳優の泉ピン子さんは《「そうそう!」「わかるわかる!」と本と会話をしているようです。 終活の考え方は、十人十色。「それでいいんだ!」「それが私の人生!」と思わせてくれ、高齢者を元気にする作品です。》と推薦のコメントをしている。

1位『口に関するアンケート』背筋[著](ポプラ社)

口に関するアンケート(ポプラ社ウェブサイトより)

2位『穢れた聖地巡礼について』背筋[著](KADOKAWA)

げんきなあなたがうまれます フリー編集者の小林が出版社に持ち込んだのは、心霊スポット突撃系YouTuberチャンイケこと、池田の『オカルトヤンキーch』のファンブック企画だった。しかし、書籍化企画を通すには『オカルトヤンキーch』のチャンネル登録者数は心許ない。企画内容で勝負するべく、過去に動画で取り上げた心霊スポットの追加取材を行うことに。池田と小林はネットなどで集めた情報をもとに、読者が喜びそうな考察をでっちあげていく――。(KADOKAWAウェブサイトより)

3位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈[著](新潮社)

中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない!話題沸騰、圧巻のデビュー作。(新潮社ウェブサイトより)

4位『短物語』西尾維新[著](講談社)

5位『近畿地方のある場所について』背筋[著](KADOKAWA)

6位『ちったい俺の巻き込まれ異世界生活7』ぬー[著](ツギクル)

7位『目覚めたら最強装備と宇宙船持ちだったので、一戸建て目指して傭兵として自由に生きたい 13』リュート[著](KADOKAWA)

8位『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈[著](新潮社)

9位『迷惑な終活』内館牧子[著](講談社)

10位『逃亡賢者(候補)のぶらり旅 ~召喚されましたが、逃げ出して安寧の地探しを楽しみます~』BPUG[著](KADOKAWA)

〈文芸書ランキング 9月18日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年9月21日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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