「げんきなあなたがうまれます」王様のブランチ他で話題独占のホラー作家「背筋」 新作二作が1位と2位に初登場[文芸書ベストセラー]
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- 穢れた聖地巡礼について
- 価格:1,430円(税込)
9月10日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『穢れた聖地巡礼について』が獲得した。
第2位は『口に関するアンケート』。第3位は『成瀬は天下を取りにいく』となった。
今週1位と2位に初登場した二作品はホラー作家「背筋」さんの作品。昨年8月に刊行され、今週も6位にランクインしている『近畿地方のある場所について』が大変な評判となった背筋さん。同作はドキュメンタリーのような体裁をとったフィクション作品(モキュメンタリー)で、主人公による語りや、雑誌記事、インタビュー、ネット掲示板からの抜粋などで構成されており、それらの資料を読み進めるうちに次第に怪異の正体が明らかになってくるホラー作品。読者が与えられた手がかりから怪異の背景を「考察」し、SNSで共有することで口コミが広がり、大きな話題となった作品だ。
1位の『穢れた聖地巡礼について』は連作短編小説集。編集者とオカルト系YouTuberがファンブックをつくるために、動画内で扱われた心霊スポットの裏にあるいわくを“調査”し、読者がよろこびそうな物語をでっちあげていく。前作と同じく物語をつなぎ合わせた先に考察の余地が残されており、前作ファンも満足の内容。2位の『口に関するアンケート』もホラー作品。内容は肝試しに向かった大学生グループが遭遇した出来事についての証言に加え、画期的な手法で恐怖が展開する仕組みが組み合わさった意欲的な一冊となっている。文庫本よりも小さい手のひらサイズの一冊で、その造本も話題のひとつ。背筋さんは8月15日に放送されたBSテレ東の番組「あの本、読みました?」に出演した他、9月14日に放送されるTBS系バラエティ番組「王様のブランチ」にも出演する。
1位『穢れた聖地巡礼について』背筋[著](KADOKAWA)
げんきなあなたがうまれます フリー編集者の小林が出版社に持ち込んだのは、心霊スポット突撃系YouTuberチャンイケこと、池田の『オカルトヤンキーch』のファンブック企画だった。しかし、書籍化企画を通すには『オカルトヤンキーch』のチャンネル登録者数は心許ない。企画内容で勝負するべく、過去に動画で取り上げた心霊スポットの追加取材を行うことに。池田と小林はネットなどで集めた情報をもとに、読者が喜びそうな考察をでっちあげていく――。(KADOKAWAウェブサイトより)
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- 口に関するアンケート
- 価格:605円(税込)
2位『口に関するアンケート』背筋[著](ポプラ社)
口に関するアンケート(ポプラ社ウェブサイトより)
3位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈[著](新潮社)
中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない!話題沸騰、圧巻のデビュー作。(新潮社ウェブサイトより)
4位『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈[著](新潮社)
5位『転生しました、サラナ・キンジェです。ごきげんよう。(3)~婚約破棄されたので田舎で気ままに暮らしたいと思います~』まゆらん[著](アース・スターエンターテイメント)
6位『近畿地方のある場所について』背筋[著](KADOKAWA)
7位『新装版 京都 ものがたりの道』彬子女王[著](毎日新聞出版)
8位『暗殺』柴田哲孝[著](幻冬舎)
9位『クスノキの女神』東野圭吾[著](実業之日本社)
10位『本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む 走れメロス・一房の葡萄・杜子春・本棚 』かまど[著]みくのしん[著](大和書房)
〈文芸書ランキング 9月10日トーハン調べ〉
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