「究極のかまってちゃん」「下半身から先に生まれた男」「メディアへの圧力を強化」……自民党総裁候補もとりあげた『自民党の大罪』ベストセラーランキングに登場[新書ベストセラー]

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 8月27日トーハンの週間ベストセラーが発表され、新書第1位は『放送禁止。「あさ8」で知るニュースの真相』が獲得した。
 第2位は『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』。第3位は『老後ひとり難民』となった。

 4位以下で注目は10位に初登場の『自民党の大罪』。評論家・哲学者の適菜収さんが自民党の政治家を一人ずつ論評しながら党の本質に迫った一冊。適菜さんはまえがきで《かつての自民党と現在の自民党はまったく別物である。看板が同じというだけで内容はまったく異なる》と述べ、1989年の「政治改革元年」を境に自民党は劣化し、自民党がかつて持っていた保守的要素はなくなっていったと主張する。小沢一郎氏がまいた種を小泉純一郎氏が利用し、安倍政権が誕生したと述べ、その過程で現れた自民党議員の問題を個別に指摘。新旧70名超の自民党議員について「愚か者系」「国賊系」「カルト系」「犯罪・暴力系」などに分類し論評している。9月に行われる総裁選への出馬を検討していると言われる議員についても、「究極のかまってちゃん」「下半身から先に生まれた男」「メディアへの圧力を強化」などと舌鋒鋭く取り上げており、本書への注目が集まっている。

1位『放送禁止。「あさ8」で知るニュースの真相』百田尚樹[著]有本香[著](飛鳥新社)

地上波では100%放送禁止のニュース解説!大人気ネット番組「あさ8」を書籍化!「『あさ8』に忖度は一切ありません。テレビが取り上げないニュースも堂々と取り上げますし、テレビの解説者が絶対に言わないこともはっきり言います。もし、私たちの発言が地上波テレビで流れたら、それだけでニュースになるでしょう。この本のタイトルが『放送禁止。』となっているのは、そういう理由です」(百田氏「まえがき」より)「『放送禁止。』の精神とは、エロ・グロ・ナンセンスのような類ではなく、偽善的な地上波放送が怖がって触れない、真に重要な問題に深入りするチャレンジ精神です」(有本氏「あとがき」より)「報道しない自由」を行使するメディアに宣戦布告する!(飛鳥新社ウェブサイトより)

2位『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』三宅香帆[著](集英社)

「大人になってから、読書を楽しめなくなった」「仕事に追われて、趣味が楽しめない」「疲れていると、スマホを見て時間をつぶしてしまう」……そのような悩みを抱えている人は少なくないのではないか。「仕事と趣味が両立できない」という苦しみは、いかにして生まれたのか。自らも兼業での執筆活動をおこなってきた著者が、労働と読書の歴史をひもとき、日本人の「仕事と読書」のあり方の変遷を辿る。そこから明らかになる、日本の労働の問題点とは?すべての本好き・趣味人に向けた渾身の作。(集英社ウェブサイトより)

3位『老後ひとり難民』沢村香苗[著](幻冬舎)

子どもがいなければ、いずれは“老後ひとり難民”に。入院できない!施設に入れない!死後は無縁仏に!?準備不足な“おひとりさま”の悲惨な末路。世はおひとりさまブームで、独身人口は増え続けるばかり。だが、そのまま老後を迎えて本当に大丈夫だろうか? 配偶者や子どもなどの“身元保証人”がいない高齢者は、入院だけでなく、施設への入居を断られることも多い。高齢で体が不自由になるなか、認知機能の低下で金銭管理が怪しくなり、果ては無縁仏になるケースも。本書ではこのような現実に直面し、かつ急増している高齢者を「老後ひとり難民」と呼び、起こりがちなトラブルを回避する方法と、どうすれば安心して老後を送れるのかについて解説。読むだけで老後の生き方・考え方が劇的に変わる一冊。(幻冬舎ウェブサイトより)

4位『吾妻鏡 鎌倉幕府「正史」の虚実』藪本勝治[著](中央公論新社)

5位『西郷従道―維新革命を追求した最強の「弟」』小川原正道[著](中央公論新社)

6位『「いい人」の本性』飯山陽[著](飛鳥新社)

7位『新型コロナは人工物か? パンデミックとワクチンをウイルス学者が検証する』宮沢孝幸[著](PHP研究所)

8位『日ソ戦争 帝国日本最後の戦い』麻田雅文[著](中央公論新社)

9位『老いの深み』黒井千次[著](中央公論新社)

10位『自民党の大罪』適菜収[著](祥伝社)

〈新書ランキング 8月27日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年8月31日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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