日経平均史上最大の暴落時、200億円以上の買いを入れ100億円を買った「伝説の投資家」 初の著書が20万部を突破[ビジネス書ベストセラー]

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 8月14日トーハンの週間ベストセラーが発表され、ビジネス書第1位は『頭のいい人が話す前に考えていること』が獲得した。
 第2位は『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』。第3位は『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』となった。

 4位以下で注目は10位にランクインした『わが投資術 市場は誰に微笑むか』。2005年、最後に公表された長者番付で1位となった清原達郎さん、初の著書だ。当時清原さんは投資顧問会社でヘッジファンドを運用し、凄まじい成績をあげていたことで知られていた。「伝説の投資家」とまで呼ばれた人物が自身が積み上げてきたノウハウを惜しげもなく公開した一冊として話題となり、今年3月に刊行されてから発行部数は20万部を突破している。同書に再注目が集まったのは8月8日。講談社のネットメディア、現代ビジネスに掲載された伊藤博敏氏の記事《日経平均「史上最悪の大暴落」の夜、個人資産800億円「伝説の投資家」が「必死にやっていたこと」》が話題となった。同記事で清原さんは8月5日に起こった日経平均株価史上最大の下落を受け、どう動いたのかを明かしている。記事によると暴落を知った5日の夜から6日の朝まで証券会社に200億円以上の注文を入れ続け、なんとか105億円分のメガバンク株を購入できたという。同記事で清原さんは利上げを行った日銀の思惑やそれまでのヘッジファンドの動きなど暴落の原因を詳細に分析しながら、《今回の下げは実態のない雑音》と語っており、その見方にも注目が集まった。同記事のコメント欄には《名人は落ちるナイフも巧みに掴む》《こういう凄い人の影で素人は負けていくもんなんだな》と様々な声が寄せられている。

1位『頭のいい人が話す前に考えていること』安達裕哉[著](ダイヤモンド社)

どれだけ考えても、伝わらなければ意味がない。でも、話し方のスキルだけでは、人の心は動かせない。コンサルで叩き込まれたのは、人の心を動かす、思考の「質」の高め方でした。本書は「頭のいい人」が何をどう考えているかを明確にし、誰でも思考の質を高め、「頭のいい人」になれる方法を伝授します。(ダイヤモンド社ウェブサイトより)

2位『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』野村裕之[著](ダイヤモンド社)

答えのない時代を生き抜くには「考える力」が必要だ。論理的思考、批判思考、水平思考、俯瞰思考、多面的思考、5つの思考力を鍛える67の知的トレーニングを紹介。必要なのは「地頭力」だけ。Google、Microsoftなどの入社試験でも出題される問題で世界レベルの「考える力」が手にはいる!(ダイヤモンド社ウェブサイトより)

3位『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』キム・ダスル[著]岡崎暢子[訳](ダイヤモンド社)

韓国で発売から3か月で10万部を突破したベストセラーが日本上陸。何かを我慢し続けている、他人と比べて自分が劣っている気がする、一人になるのが不安で仕方がない……。「気分」が落ち込んでいるのは、自分の機嫌を管理しきれていないからなのかもしれない。日々をコントロールできるヒントを若手著者が教えてくれる。(ダイヤモンド社ウェブサイトより)

4位『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』岸見一郎[著]古賀史健[著](ダイヤモンド社)

5位『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策』今井むつみ[著](日経BP)

6位『人は話し方が9割』永松茂久[著](すばる舎)

7位『きみのお金は誰のため ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」』田内学[著](東洋経済新報社)

8位『リーダーの仮面 「いちプレーヤー」から「マネジャー」に頭を切り替える思考法』安藤広大[著](ダイヤモンド社)

9位『いつも幸せな人は、2時間の使い方の天才 』今井孝[著](すばる舎)

10位『わが投資術 市場は誰に微笑むか』清原達郎[著](講談社)

〈ビジネス書ランキング 8月14日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年8月17日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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