ミステリー史上に残る犯人「スズキタゴサク」を裁く法廷が占拠された! ミステリランキング2冠の『爆弾』続編が初登場[文芸書ベストセラー]

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 8月6日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『成瀬は天下を取りにいく』が獲得した。
 第2位は『暗殺』。第3位は『バリ山行』となった。

 4位以下で注目は8位に初登場の『法廷占拠 爆弾2』。呉勝浩さんのミステリ作品『爆弾』(講談社)の続編だ。前作『爆弾』は連続爆破事件を“予言”した正体不明の男と警察との頭脳戦を描いた極上ミステリ。2022年4月に刊行され、『このミステリーがすごい!2023年版』と『ミステリが読みたい! 2023年版』2つのミステリランキングで国内篇1位に輝き、第167回直木賞にもノミネートされた。今作では前作で警察を翻弄した男「スズキタゴサク」の裁判中に、テロリストが法廷に乱入。裁判官や傍聴人100名を人質にとり法廷を占拠すると「ただちに死刑囚の死刑を執行せよ。ひとりの処刑につき、ひとりの人質を解放します」と宣言。前代未聞の籠城事件の顛末やいかに。今作も一気読み確実なノンストップ・ミステリとなっている。

1位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈[著](新潮社)

中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない!話題沸騰、圧巻のデビュー作。(新潮社ウェブサイトより)

2位『暗殺』柴田哲孝[著](幻冬舎)

元総理が凶弾に倒れ、その場にいた一人の男が捕まった。日本の未来を奪った2発の弾丸。本当に“彼”が、元総理を撃ったのか?日本を震撼させた実際の事件をモチーフに膨大な取材で描く、傑作サスペンス。(幻冬舎ウェブサイトより)

3位『バリ山行』松永K三蔵[著](講談社)

第171回芥川賞受賞作。古くなった建外装修繕を専門とする新田テック建装に、内装リフォーム会社から転職して2年。会社の付き合いを極力避けてきた波多は同僚に誘われるまま六甲山登山に参加する。その後、社内登山グループは正式な登山部となり、波多も親睦を図る目的の気楽な活動をするようになっていたが、職人気質で職場で変人扱いされ孤立しているベテラン社員妻鹿があえて登山路を外れる難易度の高い登山「バリ山行」をしていることを知ると……。「山は遊びですよ。遊びで死んだら意味ないじゃないですか!本物の危機は山じゃないですよ。街ですよ!生活ですよ。妻鹿さんはそれから逃げてるだけじゃないですか!」(本文より抜粋)会社も人生も山あり谷あり、バリの達人と危険な道行き。圧倒的生の実感を求め、山と人生を重ねて瞑走する純文山岳小説。(講談社ウェブサイトより)

4位『ツミデミック』一穂ミチ[著](光文社)

5位『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈[著](新潮社)

6位『サンショウウオの四十九日』朝比奈秋[著](新潮社)

7位『Dジェネシス ダンジョンが出来て3年 09』之貫紀[著](KADOKAWA)

8位『法廷占拠 爆弾2』呉勝浩[著](講談社)

9位『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。Another』汐見夏衛[著](スターツ出版)

10位『クスノキの女神』東野圭吾[著](実業之日本社)

〈文芸書ランキング 8月6日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年8月10日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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