文庫化で話題の『百年の孤独』 5週連続ベストセラーランキング上位に 家系図Tシャツや三宅瑠人装画Tシャツも販売[文庫ベストセラー]

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 7月30日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文庫第1位は『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編12』が獲得した。
 第2位は『百年の孤独』。第3位は『さらば故里よ 助太刀稼業(一)』となった。

 2位の『百年の孤独』はガルシア=マルケスの代表作。1967年に発表された作品でコロンビアのジャングルの奥地、マコンド村を舞台に呪われた一族の栄枯盛衰を描く。非現実的な出来事が現実の中に溶け込んだように描かれる手法「マジックリアリズム」を知らしめた世界的ベストセラー小説。日本でも70年代から単行本で読まれており、文庫化が待ち望まれていた。6月に文庫版が発売されてからトーハンの週間ベストセラーランキング文庫部門では、5週連続で1位もしくは2位にランクインし続けている。文庫版の表紙は世界的イラストレーターの三宅瑠人さん。三宅さんはNHKの朝ドラ「虎に翼」のロゴ&メインビジュアルを制作したことでも話題。出版元の新潮社では文庫化を記念し、オリジナルグッズを販売中だ。三宅瑠人さんの装画をそのままプリントしたものや、物語に登場する複雑な一族の家系図をプリントしたバージョン、ガルシア=マルケスの顔写真をプリントしたタイプなど、幅広く展開されている。

1位『ようこそ実力至上主義の教室へ 2年生編12』衣笠彰梧[著](KADOKAWA)

2年生3学期最後の特別試験が始まる。(カドカワストアより)

2位『百年の孤独』G.ガルシア=マルケス[著]鼓直[訳](新潮社)

蜃気楼の村マコンドを開墾しながら、愛なき世界を生きる孤独な一族、その百年の物語。錬金術に魅了される家長。いとこでもある妻とその子供たち。そしてどこからか到来する文明の印……。目も眩むような不思議な出来事が延々と続くが、予言者が羊皮紙に書き残した謎が解読された時、一族の波乱に満ちた歴史は劇的な最後を迎えるのだった。世界的ベストセラーとなった20世紀文学屈指の傑作。(新潮社ウェブサイトより)

3位『さらば故里よ 助太刀稼業(一)』佐伯泰英[著](文藝春秋)

毛利藩を飛び出した武士コンビの冒険! 新シリーズ 時代は文化文政。 豊後毛利家の徒士並・神石嘉一郎は貧しい生活を強いられていたが、三神流の遣い手として、武士の勤めを果たしていた。しかしある日、身に覚えのない罪を着せられて脱藩を余儀なくされてしまう。 豊後を離れて、大阪へ向かう船で嘉一郎を待ち構えていたのは、豊後毛利藩の三男で、藩では「控え」「もどき若様」などと軽んじられていた毛利助八郎。この助八郎が家宝の刀を持って藩から抜けようとしたことで、 騒ぎは大きくなっていき?ー なぜか旅をともにすることになったものの、カネもない、伝手もない。 果たしてこの「負け組コンビ」に未来はあるのか?(文藝春秋ウェブサイトより)

4位『N』道尾秀介[著](集英社)

5位『爆弾』呉勝浩[著](講談社)

6位『高校事変 20』松岡圭祐[著](KADOKAWA)

7位『辻番奮闘記 六 離任』上田秀人[著](集英社)

8位『アルジャーノンに花束を〔新版〕』ダニエル・キイス[著]小尾芙佐[訳](早川書房)

9位『白鳥とコウモリ(上)』東野圭吾[著](幻冬舎)

10位『最後の晩ごはん 優しい犬とカレーライス』椹野道流[著](KADOKAWA)

〈文庫ランキング 7月30日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年8月3日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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