「トイレの紙がない!」「牛乳がこぼれた!」子どもが遭遇する「大ピンチ」を紹介した人気絵本『大ピンチずかん』100万部を突破[児童書ベストセラー]

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 7月17日トーハンの週間ベストセラーが発表され、児童書第1位は『四つ子ぐらし(18) トラブルだらけのバレンタイン!』が獲得した。
 第2位は『星のカービィ メタナイトと魔石の怪物』。第3位は『大ピンチずかん』となった。

 3位の『大ピンチずかん』は2022年2月に発売された人気の一冊。「トイレの紙がない」「ゲーム機の充電ができていなかった」「お風呂のお湯がない」「牛乳がこぼれた」……、子どもに訪れる様々な「ピンチ」をユーモアあふれるタッチで紹介し、その対処法や似たようなピンチを紹介している。発売元の小学館は7月10日に累計発行部数100万部突破を発表した。二作目である『大ピンチずかん2』と合わせると167万部を突破している。著者の鈴木のりたけさんは《100万部達成うれしいです。うちの次男が目の前で牛乳を派手にこぼしたあの失敗が、まさかわたしをこんな場所に導こうとは。まだ発売から2年半足らず。すごいスピードです。売り場で楽しく展開してくれた書店員さん、気に入って話題にして友達におすすめしてくれた読者さん、みなさんのエネルギーあってこそだと思います。ありがとうございます。うちの次男は最近ひとりで料理をするまでに成長しました。こっそり観察する私は、なにか事件を期待してしまいます。楽しい毎日をありがとう》と感謝のコメントを発表している。

 4位以下で注目は7位に初登場の『ぼくはうそをついた』と9位に初登場の『アザラシのアニュー』。どちらもこの夏に開催される第70回青少年読書感想文全国コンクールの課題図書。

1位『四つ子ぐらし(18) トラブルだらけのバレンタイン!』ひのひまり[作]佐倉おりこ[絵](KADOKAWA)

一花と三風に、恋のトラブル大発生!?三風です。ういなちゃん、ミカちゃん、杏ちゃんとバレンタインパーティーをすることになったんだ。話題はもちろん、恋バナ。みんなで気になる人のステキなところを語り合って、大もり上がり!!みんなの応援もあって、私は、湊くんにチョコを渡すって決めたんだ。なのに、行き違いがあって、湊くんとギクシャクしちゃった!!これじゃ、とてもチョコなんて渡せないよ…。そのうえ一花ちゃんにも、女子バスケ部を巻きこんだ、恋のトラブルが発生!?私たちのバレンタイン、いったいどうなっちゃうの?(カドカワストアより)

2位『星のカービィ メタナイトと魔石の怪物』高瀬美恵[作]苅野タウ[絵]ぽと[絵](KADOKAWA)

メタナイト VS カービィ!怪物を討伐するのは、どっちだ!?深海にひそむ巨大なタコの怪物・キングフロッツォを討伐するため、海の惑星マリーノに降り立ったメタナイトたち。これまでたくさんの戦士が挑み、だれひとり退治できなかったという強敵中の強敵に、闘志を燃やすメタナイト――の前に、マリーノのシーフード料理めあてで、カービィとデデデ大王がやってきた!キングフロッツォのウワサを聞いたカービィたちは、怪物を倒してタコ焼きパーティをする気まんまん。メタナイトとカービィ、先に怪物を倒すのはどっちだ!?大海原の冒険と決戦がはじまる!!(カドカワストアより)

3位『大ピンチずかん』鈴木のりたけ[作](小学館)

もういつピンチが来ても大丈夫だ!大ピンチを知れば、いつ大ピンチになってもこわくない。この図鑑は、こどもが出あう世の中のさまざまな大ピンチを、「大ピンチレベル」の大きさと、5段階の「なりやすさ」で分類し、レベルの小さいものから順番に紹介します。また、その大ピンチの対処法や、似ている大ピンチ、大ピンチからさらにおそいかかる大ピンチなど、あらゆる方向から大ピンチをときあかします。・・・などといえば、かたい本に聞こえますが、もちろんそうではありません。期待を裏切らない「のりたけワールド」炸裂で、鋭くもあたたかい観察眼と、思わずふき出すユーモアにあふれた1冊です。(小学館ウェブサイトより)

4位『大ピンチずかん2』鈴木のりたけ[作](小学館)

5位『パンどろぼう』柴田ケイコ[作](KADOKAWA)

6位『パンどろぼうとほっかほっカー』柴田ケイコ[作](KADOKAWA)

7位『ぼくはうそをついた』西村すぐり[作]中島花野[絵](ポプラ社)

8位『パンどろぼう おにぎりぼうやのたびだち』柴田ケイコ[作](KADOKAWA)

9位『アザラシのアニュー』あずみ虫[作](童心社)

10位『もうじきたべられるぼく』はせがわゆうじ[作](中央公論新社)

〈児童書ランキング 7月17日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年7月20日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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