天皇陛下が英国留学生活を振り返った書籍『テムズとともに 英国の二年間』 陛下の英国公式訪問でベストセラー

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 7月2日トーハンの週間ベストセラーが発表され、ノンフィクション・ライトエッセイ第1位は『がん闘病日記 お金よりずっと大切なこと』が獲得した。
 第2位は『頂を目指して』。第3位は『書いてはいけない 日本経済墜落の真相』となった。

 4位以下で注目は4位にランクインした『テムズとともに 英国の二年間』。天皇陛下が皇太子時代に綴ったご著書の復刊版。今回同書が注目されたのは、天皇、皇后両陛下による英国訪問の影響だ。両陛下は28日にお二人がともに学んだ思い出ぶかいオックスフォード大学を再訪され、当時の関係者らとご懇談された。同書は1983年から約2年間の留学を振り返る内容で、オックスフォード大学での研究生活や日常生活、ご学友との交流やお休みの日のすごし方など、陛下の若々しい青春の記録が綴られている。同書は1993年に学習院創立125周年記念の学習院教養新書として刊行されたが絶版となっており、昨年学習院創立150周年記念事業の一環として新装復刊されていた。復刊に際し、あらたに陛下が書き下ろされた後書きが付されている。

1位『がん闘病日記 お金よりずっと大切なこと』森永卓郎[著](三五館シンシャ)

「来春のサクラが咲くのを見ることはできないと思いますよ」医師からそう告げられたのは、2023年11月8日のことだった。余命4カ月の通告だった。私はにわかには信じられなかった。何しろ、なんの自覚症状もない。朝から晩までフル稼働で仕事をして、食事もモリモリ食べていた。突然の余命宣告から、治療法の選択、がんとお金、死生観…満身の闘病ドキュメント(フォレスト出版ウェブサイトより)

2位『頂を目指して』石川祐希[著](徳間書店)

「世界の頂」を目指すバレーボーラー・石川祐希が、初めて自らの今・過去・未来を綴った自叙伝。豪華巻頭カラーページ付き!(徳間書店ウェブサイトより)

3位『書いてはいけない 日本経済墜落の真相』森永卓郎[著](三五館シンシャ)

2023年12月、私はステージ4のがん告知を受けた。告知の瞬間、私は、何を食べたいとか、どこかに行きたいとか、そんなことは微塵も考えなかった。なんとか自分の命のあるうちにこの本を完成させて世に問いたい。そのことだけを考えた。その意味で本書は、私の40年にわたる研究者人生の集大成であると同時に、私の遺書でもあるのだ。(フォレスト出版ウェブサイトより)

4位『テムズとともに 英国の二年間』徳仁親王[著](紀伊國屋書店)

5位『黒猫ろんと暮らしたら6』AKR[著](KADOKAWA)

6位『今日から変わる わたしの24時間』Emi[著](大和書房)

7位『おんなの窓 わたし現在3K編(加齢・介護・韓国)』伊藤理佐[著](文藝春秋)

8位『人間の証明 勾留226日と私の生存権について』角川歴彦[著](リトルモア)

9位『原爆裁判 アメリカの大罪を裁いた三淵嘉子』山我浩[著](毎日ワンズ)

10位『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』中野信子[著](サンマーク出版)

〈ノンフィクション・ライトエッセイランキング 7月2日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年7月6日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

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