そのコンタクト、毎日のパフォーマンスにちゃんと役立ってる?

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いつも使っているコンタクトレンズのことを、あなたはほとんど知らないのかもしれない あなたの大切な目を守る40の方法

『いつも使っているコンタクトレンズのことを、あなたはほとんど知らないのかもしれない あなたの大切な目を守る40の方法』

著者
吉田忠史 [著]/河内敏 [監修]
出版社
アスコム
ジャンル
芸術・生活/家事
ISBN
9784776213376
発売日
2024/05/28
価格
1,760円(税込)

書籍情報:JPO出版情報登録センター
※書籍情報の無断転載を禁じます

【毎日書評】そのコンタクト、毎日のパフォーマンスにちゃんと役立ってる?

[レビュアー] 印南敦史(作家、書評家)

コンタクトレンズを毎日使っているという方も多いでしょうが、そうはいってもコンタクトについて詳しく知る人は意外と少ない――。『いつも使っているコンタクトレンズのことを、あなたはほとんど知らないかもしれない』(吉田忠史 著、 河内 敏 監修、アスコム)の著者はそう指摘しています。

コンタクトレンズECサイト「レンズアップル」を運営し、「日本一コンタクトを愛し 日本一コンタクトを売りたい男」を自称する人物。

自分に合ったコンタクトを選ぶこと、

コンタクトの正しい使い方を知ることは、

人間の臓器で唯一むき出しになっていて

とても傷つきやすい「目」を守ることにつながります。

「目」を守ることは、

色鮮やかな人生を守ることに

つながります。

(「はじめに」より)

たしかに、毎日使うものであるだけに、コンタクトへの関心はとかく薄れてしまいがち。しかし、扱いがぞんざいになってしまうと、やがてなんらかの弊害が生じたとしても不思議ではありません。いいかえれば、正しい知識を持っていることは、見え方にも大きく関わってくるわけです。

そこで本書において著者は眼科医の監修のもと、コンタクトのいい点だけではなく、欠点をも踏まえたうえで、コンタクトを正しく使うための基礎的な知識を明らかにしているのです。

きょうはPart 4「コンタクトとパフォーマンスの関係」のなかから、ビジネスにも関連する興味深いトピックスを抜き出してみたいと思います。

「見え方」で仕事のパフォーマンスは変わる?

たとえば、いまこの文章を読んで情報を得ようとするときでも、パソコンの画面を見ながらキーボードを叩いたり、メモをとったり、情報をアウトプットするときでも――つまりは仕事をするうえで、目はとても大きな役割を果たしています。

だからこそ著者は、日々の生活をよりよいものにしてもらうため、コンタクトを通して「見える」をサポートしたいと考えているのだそうです。

目から入ってくる情報は、脳に伝達されて処理されます。

この処理は、情報を記憶に結び付けるための基盤となります。

そのため、よく見えるということは、視覚情報を正確に処理し、記憶形成に役立つ可能性があります。

ちなみに、視力のよい人はそうでない人に比べて認知機能が高いというデータもあるそうです。(144〜145ページより)

また、いわゆる眼精疲労も作業効率に影響を与えているもの。事実、「夕方になると目がかすんできて、資料を読んでいても情報が頭に入ってこない、集中力が続かない」といった経験をお持ちの方も少なくはないでしょう。

ちなみにコンタクトの度数が強すぎると、眼精疲労は必要以上にたまってしまうようです。そういう意味でも、よく見えるコンタクト、自分の視力にピッタリとしたコンタクトを選ぶことは、仕事のパフォーマンスを上げることに大きく役立つわけです。(144ページより)

「勝負カラコン」のビジネス効果

カラーコンタクトレンズ(カラコン)は、手軽に装着でき、しかも一瞬にして目元の印象を変えることができる便利なアイテム。おしゃれな雰囲気を生み出すことができますし、がんばってメイクするよりも簡単にイメージアップが図れるため、圧倒的に女性ユーザーからの人気が高くもあります。

しかしファッションとして楽しめるだけでなく、カラコンには老若男女問わず、多彩な活用方法があるのだとか。目力がアップするだけでなく、顔全体の印象が明るくなるというのです。だとすれば、そこにはビジネス効果も期待できるはず。

人相学では、黒目が大きい人は感性が豊かで、周囲の人への気配りができ、物事を広い視野でとらえることができるとされているそうです。

デキる自分を自己演出するという意味でも、ここ一番のカラコンは理にかなっているというわけです。(148ページより)

大事なプレゼンなどの大切な場面で、勝負服のように利用すれば、自信が生まれて精神も安定するということ。そのため著者は、自分のための「勝負カラコン」を持っておくことを勧めているのです。

でも実際のところ、どのようなカラコンを選べばいいのでしょうか? この問いに対して著者は、「ビジネスシーンにおいて間違いないのは、いまのトレンドである、“まるで裸眼のように見せながら、自然に目元の印象を高めてくれるナチュラルなタイプのもの”がいい」と述べています。

ブラウン系またはブラック系で色素が薄く、着色部分の直径が小さめのものがよいでしょう。

加えて、色・サイズともに重要なのがフチのデザインです。

フチが外側にいくほど薄くなっていく「ぼかしフチ」やフチが入っていない「フチなし」を選べば、瞳になじんでナチュラルに見せることができますよ。(150ページより)

また、髪の毛、眉毛、アイラインと瞳の色を合わせるのもはずさないカラコンの選び方といえます。

「白目:黒目:白目=1:2:1が瞳の黄金比率」なんてよくいわれていますが、気にしなくて大丈夫です。

それより、目の大きさや形、瞳の色などによって、同じカラコンをつけても見え方や発色に違いが出るので、理想のイメージにぴったりなものが見つかるまでいろいろ試してみてください。(150〜151ページより)

たしかにナチュラル系のカラコンなら、自然に顔の印象をよくできることでしょう。なお注目すべきは、この点についての著者の検証結果です。以前、自社で扱うカラコンを40代男性に1カ月ほど装着してもらったところ、ほとんど気づかれなかったというのです。

「あまりにも気づかれず、少し寂しい気持ちもありますが、目力がアップした自分を鏡で見て自信を持てたので、商談やコンペティションのときには、いつもよりエネルギッシュにプレゼンすることができました」とうれしそうに話してくれました。(152ページより)

気づかれない程度の自然さであるなら、たしかにビジネスに活用してみる価値はあるのではないでしょうか?(146ページより)

「コンタクトマニア」を自称するだけあって、著者のアプローチはとても魅力的。毎日使うものであるだけに、本書を通じてコンタクトへの関心を高めてみれば、思いがけない効果があるかもしれません。

Source: アスコム

メディアジーン lifehacker
2024年6月11日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

メディアジーン

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