「友達でいたいから告白して!」青春恋愛小説の旗手・住野よる 最新作は社会人を主人公としたエモいラブコメ『告白撃』[文芸書ベストセラー]

ニュース

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク

 6月4日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『クスノキの女神』が獲得した。
 第2位は『成瀬は天下を取りにいく』。第3位は『成瀬は信じた道をいく』となった。

 4位以下で注目は6位にランクインした『告白撃』。『君の膵臓を食べたい』(双葉社)や『青くて痛くて脆い』(KADOKAWA)などの青春小説の旗手・住野よるさんの最新作。20代も終わりに近づき婚約した主人公・千鶴が、自分への恋心を隠し続ける親友・響貴に告白させるため秘密の計画をたてる。親友が想いを断ち切り前にすすめるようにと考えた作戦だったが、予想外の展開が待ち受けていた。20代、30代の社会人を主人公とした大人のラブコメディ。

 住野さんは刊行に際し《初めましての方は初めまして、知ってくださってる方はありがとうございます、住野よるです。この度、第十一作目となる『告白撃』を出版いたします。読み方は「こくはくげき」です。固いタイトルですが、エモいラブコメのつもりです。今作の特徴は、主要登場人物が全員約三十歳の大人であること、彼ら彼女らが到底大人とは思えない作戦を企てること、そして住野よる史上最も酒量の多い作品であることです。仕事の合間にゲームして音楽聴いていっぱい酒飲んでたまに友達と大事な話をして、自分達の未来を輝かしいものにしたいと笑顔で願う大人達の、ふざけてるように見えるけど真剣な奮闘を是非楽しんでもらえたら嬉しいです。》とメッセージを発表している。

1位『クスノキの女神』東野圭吾[著](実業之日本社)

少女と少年には秘密があった――。不思議な力を持つクスノキと、その番人の元を訪れる人々が織りなす物語。累計100万部突破!待望のシリーズ第2弾!(実業之日本社ウェブサイトより)

2位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈[著](新潮社)

中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない!話題沸騰、圧巻のデビュー作。(新潮社ウェブサイトより)

3位『成瀬は信じた道をいく』宮島未奈[著](新潮社)

成瀬の人生は、今日も誰かと交差する。「ゼゼカラ」ファンの小学生、娘の受験を見守る父、近所のクレーマー主婦、観光大使になるべく育った女子大生……。個性豊かな面々が新たに成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎が故郷へ帰ると、成瀬が書置きを残して失踪しており……!?読み応え、ますますパワーアップの全5篇!(新潮社ウェブサイトより)

4位『俺たちの箱根駅伝 上』池井戸潤[著](文藝春秋)

5位『俺たちの箱根駅伝 下』池井戸潤[著](文藝春秋)

6位『告白撃』住野よる[著](KADOKAWA)

7位『継母の心得4』トール[著](アルファポリス)

8位『生活魔術師達、王国会議に挑む』丘野境界[著](宝島社)

9位『僕の自慢のヤバい家族 子育ての常識を捨てたらみんなの笑顔が増えました』森三久[著](KADOKAWA)

10位『八男って、それはないでしょう!29』Y.A[著](KADOKAWA)

〈文芸書ランキング 6月4日トーハン調べ〉

Book Bang編集部
2024年6月8日 掲載
※この記事の内容は掲載当時のものです

新潮社

  • シェア
  • ポスト
  • ブックマーク