『障害者の親亡き後プランパーフェクトガイド』
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『障害者の親亡き後プランパーフェクトガイド』前園進也著
[レビュアー] 産経新聞社
私たちが死んだ後、この子はどうやって生きていくのか―。重度知的障害児の父親である弁護士が、同じ境遇の親たちの不安に応えた案内書。「親の死後にどれくらいお金が必要か」という見通しを立てにくい疑問には、障害のある子供本人の将来の支出や、親子の平均余命をもとに簡単に計算できるシートで可視化するよう助言。親の死後に子供が月額2万~4万円の年金を受け取れる障害者扶養共済制度の活用など、著者自身のケースを例に具体的に示す。
著者は「死ぬまでわが子の面倒を見る未来を望んでいない」ときっぱり。親の生き方をも問う一書だ。(ポット出版プラス・2420円)