お笑い芸人・矢部太郎さんが描いた『大家さんと僕』は漫画家デビュー作にして、話題のフィクション漫画だ。その続編、『大家さんと僕 これから』が刊行され、シリーズの累計部数は100万部に達することが分かった。
前作は第22回手塚治虫文化賞短編賞を受賞。これは本職の漫画家以外が作画した作品では初、もちろん芸人でも初の快挙だ。
続編となる今作では、前作発売前後のことから、大家さんとの別れまでが描かれている。
-
- 大家さんと僕 これから
- 価格:1,430円(税込)
シリーズ累計100万部について矢部さんは「100万部ということで……すごい数字に、僕自身が一番驚いています。読んでくださった読者の方々、応援してくださった方々のおかげです、本当にありがとうございます。芸人になって20年以上経ちますが、“漫画家”として受ける取材の方がはるかに多くなってしまって……複雑な気持ちですね(笑)」と照れながら話した。
また、大家さんについては「大家さんの可愛らしくユーモアのあるお人柄を、僕なりにキャラクター化して漫画で伝えられたらと描き始めた『大家さんと僕』が、こんなふうに多くの方に手にとっていただけたこと、とても嬉しく思ってます」と語る。
最後に、どんな気持ちでこの続編を描いていたか聞くと、「この本で描きたかったことの一つに、うまくいかないことや思い通りにいかないことがあるからこそ、日常が尊くて美しい……ということがありました。僕もいま色々な出来事が起きていますが、自分なりに乗り越えていきたいと思っています。これからもみなさんに応援して頂けるよう頑張ります」と、素直な気持ちを明かしてくれた。
関連ニュース
-
泳げないカマキリを入水自殺させる「ハリガネムシ」の生態とは?
[ニュース](生物・バイオテクノロジー)
2020/03/18 -
【手帖】シリア難民の現実伝える
[ニュース](社会学)
2016/07/21 -
カミュ『ペスト』がYahoo!検索大賞を受賞 コロナ禍との類似点多く話題に
[文学賞・賞](海外の小説・詩集)
2020/12/10 -
作家・道尾秀介とお笑い芸人インパルス・板倉俊之のトークイベントが開催
[イベント/関東](日本の小説・詩集/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド)
2018/02/02 -
信長の遺体の行方は? 江戸の「買春」価格は? 磯田道史が古文書から読み解いた日本史の「裏」と「闇」[新書ベストセラー]
[ニュース](自己啓発/社会学)
2022/12/03