3. 「モンスターカロリー」と「ゾンビカロリー」の帳消しが成功の鍵
好きなものを食べながら行なうダイエットには、2つの強敵がいます。それらは「モンスターカロリー」と「ゾンビカロリー」です。この2大ボスキャラを倒せるかどうかが、ダイエットのカギになります。
高カロリーの食材に、さらに高カロリーの食材を加えて作られた食べものが「モンスターカロリー」。丼ものや麺類、ピザ、揚げものといった、おいしくて好きな人も多いけれどカロリーが高く、ダイエットにとってはまさに化け物(モンスター)のような存在です。
「ゾンビカロリー」は栄養価が低い、もしくはゼロなのにカロリーが高い食べものたち。カップ麺やケーキ、菓子パンなどです。これらはカロリーがあるのに「栄養」という実体がないので、「ゾンビカロリー」と髙橋先生は呼んでいます。ゾンビカロリーは満足感があまり得られず、食べすぎにつながりやすく、モンスターカロリーと同じかそれ以上に危険です。
この2大強敵を燃焼系ビタミン&ファイトケミカルや、次に紹介するメソッドを使い、ピンポイントで「帳消し」すれば、ダイエットの成功率は格段に上がります。
4. 太りにくくなる「新・食べる順番」は野菜スープから
同じカロリーのものを食べても、太りやすい食べ方と太りにくい食べ方があります。最後のレッスンは「新・食べる順番」です。
ダイエットではカロリーばかりが注目されがちです。しかし、最近のダイエットで重視されているのは、食後の血糖値。白いご飯やうどんといった、吸収されやすい糖質が多く含まれ、血糖値が急激に上がりやすい食品から食べると、肥満ホルモンであるインスリンがたちまち分泌されて、みるみる太ってしまいます。
そこで危険な血糖値の急上昇を押さえて、肥満ホルモンの分泌を防ぐために「食べる順番」を変えることが重要です。
野菜や海藻類などの食物繊維から先に食べると太りにくいというのはよく知られていますが、「新・食べる順番」は野菜スープから始まります。まず、温かい野菜スープをよく噛みながら飲んで、胃腸や内臓の温度を上げます。内臓が温まると、満足感が高まるとともに代謝も上がります。次に糖質が少なく食物繊維が豊富な野菜や海藻類、キノコ類。そして、良質なタンパク質を含む肉、魚、大豆食品。最後にご飯や麺類などの糖質の順に食べます。
この順番で食べると食後の血糖値の上昇がおさえられ、太りにくくなります。同時に糖質や脂質、つまりカロリーの吸収も抑えられて、やせやすくなります。従来の「野菜ファースト」から、さらにバーションアップした「新・食べる順番」をぜひ試してみてください。
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「食事にちょい足し」を工夫し、血糖値を意識して「食べる順番」を変えることで、ダイエットは成功へと大きく近づきます。コンビニ弁当、焼き肉、とんかつ、カップ麺など、身近な高カロリー食品の帳消しテクニックから、医学的な「太るしくみ、やせるしくみ」をもとにした、健康的にやせるコツを紹介している1冊が『好きなものを食べながら健康的にやせる 帳消しダイエット』です。
無理なダイエットに失敗してしまった方、健康的にやせたい方にきっと役立つ1冊となるでしょう。
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