『年収90万円でハッピーライフ』
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【気になる!】文庫 『年収90万円でハッピーライフ』
[レビュアー] 産経新聞社
東京で20代半ばから週休5日の「隠居生活」を送り、年収100万円以下で6年間暮らした著者が、その軌跡、人生観などを綴った単行本の文庫化。
衣食住のノウハウ(1日の食費300円というメニューや食材の調達法、部屋の選び方など)が節約生活、サバイバル術にも通じ、楽しい。一方、本書の胆は「自分」を見つめ、それに合わせた生き方こそ大事という姿勢だろう。その心地よさ、潔さが伝わってくる。
最初は、少しナナメに読み始めたが、次第に深い思索に引き込まれていった。小島慶子氏の解説〈点滴が染み入るように〉も納得!(大原扁理著、ちくま文庫・740円+税)